「PSYCHO-PASS」(第1期)について【完全な法は存在し得るか】

天秤の画像 アニメ

どもども。けみかです。

第5回となる今回はPSYCHO-PASSの第1期について書こうと思います。

いつもは、私が社会人になってから現在までの間に観たアニメを思い出しながら書いてるわけですが、今回は今まさに観ているものです。

……と言ってもこれを観るのも3周目なんですが。笑

基本情報

PSYCHO-PASS」は虚淵玄(うろぶち げん)さんらが脚本を務めるオリジナルアニメであり、フジテレビのノイタミナ枠にて2012年に第1期の放送が始まりました。その後テレビアニメは第3期まで放送され、また劇場版も制作・公開されています。

余談ですが、ノイタミナ枠で放送されたアニメは個人的に好きな作品が多く、とてもおすすめできます!当ブログでも第1回目の鑑賞録で取り上げた「四月は君の嘘」もそうでしたね。

ストーリー

時は22世紀初頭。日本ではほぼ全ての人間の心理的・肉体的情報がシビュラシステムにより管理されていた。性格や適性の診断も受け持っており、本システムに従って行動すれば、進学、就職、恋愛、結婚などあらゆる場面における最適解を享受できるという。

一方、人々が受けるストレスはサイマティックスキャンにより「色相」および「犯罪係数」という形で可視化された。良好な心理状態では澄んだクリアな色相であるのに対し、ストレスが蓄積するとこれが徐々に濁っていくというものである。また、ストレスの増加に応じて犯罪係数は上昇していき、これが100を超えると潜在犯として公安局の執行対象となる。

公安局の刑事が用いるドミネーターと呼ばれる銃は、対象の犯罪係数が100以上の場合にはパラライザーとして作用し強力な麻痺を生じさせる。更に、これが300を超えるとエリミネーターとして対象を即時排除、即ち処刑を執行する。

主人公の常守朱は新任の監視官として公安局刑事課1係に配属となる。そこでは同じく監視官の宜野座伸元、部下となる執行官狡噛慎也縢秀星六合塚弥生征陸智己と出会い、頻発する事件の対応に当たっていく。

社会が上記シビュラシステムの管理下にある限り、あらゆる犯罪への対処ならびにその犯人の処遇については、法に則ってシビュラにより円滑に進行される……筈だった。

万能と思われていたシビュラシステムだが、これに検知されないイレギュラー、いわゆる免罪体質を有する人間が、極めて低確率ではあるものの発生してしまうことは避けられなかった。その一人が、第1期のキーパーソンとなる槙島聖護である。

サイマティックスキャンによる診断結果では、槙島の犯罪係数は常に100を下回っており、如何なる犯罪を犯そうともドミネーターにより裁くことは出来なかった。これを利用して凶悪な事件を引き起こしていく槙島を、常守たちは止めることができるのか……。

主要登場人物

©サイコパス製作委員会
左から、唐之杜、縢、六合塚、狡噛、常守、宜野座、征陸

常守朱(つねもり あかね、CV:花澤香菜):主人公。訓練所をトップの成績で卒業し、全ての官公庁からA判定の適正を下されていたが、その中でも、A判定を受けたのが自分のみであった公安局への就職を決めた。彼氏がいないことを親に心配されている。

狡噛慎也(こうがみ しんや、CV:関智一):主人公。かつては監視官であったが、同僚の殉死により犯罪係数が上昇し、執行官へと降格した。槙島に対しては異様とも思える執着を示しており、自らの手で捕えて裁くことを望んでいる。

宜野座伸元(ぎのざ のぶちか、CV:野島健児):常守の同僚となる監視官。刑事であった父親が潜在犯となったことや、かつて同僚であった狡噛が執行官に降格したことを受け、犯罪係数を上昇させることを忌避している。メガネ。

縢秀星(かがり しゅうせい、CV:石田彰):執行官の一人。幼少期に潜在犯と認定された。事件を追っている最中に、秘匿されてきたシビュラシステムの正体を目の当たりにしてしまい、公安局長のドミネーターにより処刑される。料理が上手い。

六合塚弥生(くにづか やよい、CV:伊藤静):執行官の一人。かつてはバンドでギターを弾いていたが、犯罪係数の上昇により潜在犯となったところ、狡噛にスカウトされて執行官となった。クールな印象だが、事件の被害者を慰めるなど優しい一面もある。

征陸智己(まさおか ともみ、CV:有本欽隆):執行官の一人。昔は警視庁に所属していたが、シビュラシステムの導入により潜在犯として認定された。宜野座の父親であり、捜査中に危機に陥った宜野座を庇い死亡する。酒好き。

唐之杜志恩(からのもり しおん、CV:沢城みゆき):分析官。分析室で常守たちの操作のサポートを行っている。医師免許を有しており、メンバーの体調管理も任されている。よくタバコを吸っている。六合塚とは恋人関係。

槙島聖護(まきしま しょうご、CV:櫻井孝宏):免罪体質を有すると推測されており、犯罪係数は常に低値である。シビュラシステムの抜け穴を突き、首謀者として数々の凶悪な事件を引き起こす。文学に明るく、様々な偉人の言葉を引用する。

感想

「法律」とそれに準じた「裁き」の執行について、独創的な視点で描かれているなぁと思いました。シビュラシステムと対峙したときに常守の発した「法が人を守るのではなく、人が法を守る」という言葉には考えさせられました。これも何かの引用なのかな?

システムが機械的に判定(裁き)を下すのは一見合理的で効率的ですが、人間は、特に監視官のような立場にある人はその判断が本当に正しいのかを常に問い続ける必要があると感じました。

例えば、上述のようにドミネーターは対象の犯罪係数が100以上300未満ではパラライザーとして麻痺を与え、300以上ではエリミネーターとして死を与える機能を有しています。

では、もしも対象の犯罪係数がそのボーダー付近の値(例えば、301など)であった場合は?

この場合、ドミネーターの銃口を向ければ迷わずエリミネーターとして作用するでしょう。しかし犯罪係数は心理状態により変動するもの。時間が経って落ち着けば下がることもあります。そうして300を割ったところでドミネーターを使用すれば、相手を落命させることなく確保することが可能です。

ちなみにドミネーター、市販されています(笑)

実は、このような話が第2期の冒頭で描かれたりしています。常守は対象の犯罪係数が低下するのを待って放銃しましたが、他の監視官や執行官の多くはこの判断に疑問を抱いており、私はこの「シビュラの裁定が絶対である」と盲従することの怖さを感じました。

現在の日本でも法の欠陥が指摘されることがままありますが、既存の法律、ひいては常識を当たり前のものと思わずにありたいものですね。

さて堅苦しい話はこの辺で…笑

この第1期では、狡噛と槙島がライバルのような関係として描かれていますが、二人の中の人が関智一さんと櫻井孝宏さんなもんだからつい最近観ていたFGOのギルガメッシュとマーリンが頭に浮かんでしまいましたw

有名な声優さんだと色んな作品で共演されていることも多いと思うので、そういう”別の世界線“での役を想像するとちょっと違った楽しみ方が出来ておすすめです(?)

あと個人的には縢役の石田彰さんの声が好きだったりするのですが、石田さんもホント色んなタイプの役を担当されてきて凄いなぁと思います。当ブログの第3回目の鑑賞録で挙げた「ぼくらの」でもココペリ役として出演されていますね。

常守役の花澤香菜さんも最も有名な女性声優の一人だと思います。今後の鑑賞録にも幾度となく登場することは間違いないですね。笑

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特にこのコロナ禍で外に出掛けるのが憚られる今日この頃、自宅でまったりアニメ視聴に耽るのも良いのではないでしょうか(˘ω˘)♪

ではでは。

(2020年7月26日追記)第2期のレビューを作成しましたので宜しければご覧ください。

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