自己紹介【けみかについて】

化学実験器具の並んでいる様子

はじめまして。けみかです!

大学と大学院で有機化学を専門に学び、現在は都内の化学メーカーで研究をしているアラサーのサラリーマンです。

私はこれまで、大学と企業で天然物の全合成有機金属触媒を使用した反応開発などに携わってきた経験があり、かれこれ10年以上は実際に手を動かして実験をしていることになります。

研究にあたっては、【(1) 仮説の設定、(2) 実験計画の作成、(3) 実験の実施、(4) 結果の解析、(5) 考察や仮説の検証、(6) 新たな仮説の設定】という流れを辿るのが一般的だと思います。

私は今でこそ比較的スムーズに出来るようにはなりましたが、初めの頃はなかなか上手くできず悶々としていたのを覚えています。

特に有機合成の実験においては、理論を頭では分かっていても実際にやってみると上手くいかないことも多く、結局は失敗と成功を経験をしながらコツやテクニックを体で覚えてきたという方も多いのではないでしょうか。

カラムクロマトグラフィーを使った化合物の精製なんかはその顕著な例の一つでしょう。シリカゲルの量展開溶媒の極性などなどしっかりした理論も確立されてはいますが、結局は実験者の腕に依るところが多いと思います。

しかしながら、そのような実験技術に関しては有用な文献も数に乏しく、ネット社会の発達した現代でさえその情報量の少なさは否定できません。そのようななか、このブログでは私の経験から得られた合成実験のテクニックなどを紹介することで、私と同じく有機化学に携わる方の一助となればと思います。

当然ながらベテランの方には当たり前のことと思われる内容も多くなると思うのでその辺りはご容赦頂きたいところですが、学部生や修士の学生など、初心者の方の参考になるような記事となるよう心掛けていきます。

ではでは、どうぞよろしくお願いします。

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